冬の夜、布団に入った瞬間のひやっとした冷たさを何とかしたくて布団乾燥機を使う人は多いはずです。ただ、「何分かければいいのか」「乾燥モードでいいのか」は説明書を読まないとわかりにくいところです。
結論から言うと、寝る前のあたためは足もとだけなら5分、寝るスペース全体なら10〜20分が各社のコースの目安です。使うのは乾燥モードではなくあたため(暖め)モード。そして、運転が終わってから布団に入るのが大前提です。この記事では、メーカーの説明をもとに、あたためにかける時間、乾燥モードとの違い、ホースの差し込み方、布団に入るタイミングと注意を順に整理します。機種そのものの選び方は布団乾燥機のおすすめ・ランキングにまとめています。
布団乾燥機のあたためは寝る前に何分?メーカーのコースの目安
各社のあたためコースの時間を並べると、だいたいの相場が見えてきます。いずれもメーカーの公式ページや製品発表で案内されている時間です。
| メーカー・型番 | コース | 時間 |
|---|---|---|
| パナソニック FD-F06S2 | 足もとモード | 5分 |
| 象印 RF-FB20 | あたため「お急ぎ」 | 10分 |
| 象印 RF-FB20 | あたため「しっかり」 | 20分 |
| アイリスオーヤマ KFK-301 | あたため(通常) | 20分 |
| アイリスオーヤマ KFK-301 | あたため(ターボ) | 5分 |
パナソニックは足もとを中心に5分で温めるモードを用意しています。象印のRF-FB20は、寝るスペースを足元まで10分で温める「お急ぎ」と、寝る前にセットして隅々まで温める「しっかり」(20分)の2本立てです。アイリスオーヤマのKFK-301は、通常のあたためが20分、高温風の出力を上げるターボモードなら約4分の1の5分とされています。
ここから言えるのは、足先の冷えだけなら5分、肩まで全体なら10〜20分という使い分けです。迷ったら、まず機種の「お急ぎ」や「足もと」系の短いコースを試し、物足りなければ長いコースに切り替えると、無駄に長く回さずにすみます。
時間が変わる条件
同じ機種でも、温まり方は条件で変わります。部屋が冷えている、布団が厚い、ダブルサイズで面積が広い、といった場合は短いコースでは端まで温まりにくくなることがあります。象印の乾燥コースの時間もシングルサイズでの値として案内されています。家族の布団を続けて温めたいなら、1枚ずつ順番に温める時間も見込んでおいてください。
あたためモードと乾燥モード・冬モードの違い

布団乾燥機のコースは、大きく「あたため」「乾燥」「ダニ対策」に分かれます。寝る前に使うのは、このうちあたためです。
あたためは、布団を温めることだけを目的にした短いコースです。象印はRF-FB20のあたため系のコースについて、布団の乾燥はできないと明記しています。湿気を飛ばしたい日は乾燥コース、寝る直前に温めたい日はあたためコース、と目的で分けるのが基本です。
乾燥コースは時間が長く、季節で中身が変わります。象印のRF-FB20では、冬の「標準」が35分、「しっかり」が60分。夏の「標準」は50分、「しっかり」は75分で、夏のコースは乾燥のあとに送風で布団を冷まして仕上げます。アイリスオーヤマのKFK-301も、夏モードは高温風のあとに送風が20分続き、冬モードは高温風で終わります。
つまり、夏モードで乾かした布団は冷めた状態で終わるので、寝る前の温めには向きません。冬の夜に「乾燥もしたいし温めたい」なら、冬の乾燥コースを寝る時間から逆算して早めに始めるか、乾燥は昼間に済ませて寝る前はあたためだけにするのが現実的です。
ダニ対策のコースはさらに長く、象印RF-FB20で80分、パナソニックFD-F06S2では布団1組(掛け・敷き各1枚)あたり約6時間とされています。寝る前に回すものではないので、ダニ対策は休日の日中などに分けて考えてください。ダニ対策の効き方と温度については、布団乾燥機のおすすめ・ランキングの選び方で扱っています。
寝る前のあたため、上手な手順
時間を決めたら、次は温め方です。同じ時間でも、ホースの位置と布団のかけ方で体感はかなり変わります。

- 掛け布団と敷き布団のあいだにホースやノズルを差し込む。マット不要タイプは、アイリスオーヤマのカラリエのように、ホースを差し込むだけで使える方式があります。足先を温めたいなら足もと寄り、全体なら真ん中あたりに差し込みます。
- 本体は布団の外に置き、吸込口と吹出口をふさがない。三菱電機は、本体を布団の中に入れないこと、吸込口や吹出口をふさがないことを注意しています。ふさぐと異常過熱で発火のおそれがあるとしています。
- コースを選んで運転する。予約運転がある機種なら、寝る時間に合わせて終わるように設定しておくと、入る直前に温まった状態にできます。
- 運転が終わったら、ホースを抜いてから布団に入る。入る前に手を入れて、熱すぎないかを確かめます。
床に敷いた布団で使うときは、もう1点だけ注意があります。パナソニックは、フローリングやタイルの床の上で乾燥や暖めをする場合、布団と床のあいだにタオルケットなどを敷くよう案内しています。布団と床のあいだに湿気がこもり、結露の原因になるためです。
保温運転があるなら
アイリスオーヤマのKFK-301のように、あたため運転が終わったあと、出力を抑えた保温運転を最大2時間続けられる機種もあります。KFK-301の保温は「あたため」モードと、あたため予約運転のあとにだけ選べる仕組みで、夏モードやダニモードのあとには使えません。お風呂に入っているあいだに温め終わってしまう、といった場合に便利ですが、保温中も運転していることに変わりはありません。三菱電機が運転中に布団へ入らないよう注意していることから、布団に入るときは止めてから入るのが安全です。保温中の扱いは機種の説明書で確認してください。
運転中は布団に入らない、電気毛布とも併用しない
寝る前に使う家電だからこそ、外せない注意があります。
いちばん大事なのは、運転中や運転直後に布団の中に入らないことです。三菱電機は、これがやけどの原因になると明記しています。「温かいまま寝たいから、つけっぱなしで入る」という使い方はしないでください。予約運転やタイマーを使うときも、終わる時刻より前に布団に入らないよう、寝る時間から逆算して設定します。
次に、電気毛布やあんかなど、ほかの熱機器と一緒に使わないことです。これも三菱電機が注意している項目で、火災の原因になるとしています。布団乾燥機で温めたら、電気毛布は使わずにそのまま寝る、と決めておくと迷いません。
ほかに三菱電機は、子どもだけで使わせないこと、幼児の手が届く場所に置かないことも挙げています。寝る前に子どもの布団を温めるときは、大人が運転を始めて、大人が止めるようにしてください。お使いの機種の説明書にも、運転中・運転後の扱いについての注意が書かれているので、一度目を通しておくと安心です。
あたため1回の電気代と、布団乾燥機にできないこと
寝る前のあたためは毎日のことなので、電気代も気になるところです。パナソニックは、FD-F06S2の足もとモード(5分)の電気代を1回あたり約2円としています(1kWhあたり31円で計算)。
ほかの機種は、説明書や仕様にある消費電力から計算できます。計算式は「消費電力(kW)×運転時間(時間)×電気料金の単価」です。たとえば象印のRF-FB20は消費電力が905W(50Hz)なので、「お急ぎ」の10分なら約0.15kWh、31円で計算すると約5円です。運転中ずっと最大の消費電力で動くとは限らないので、実際はこれより少なくなることもあります。
そのうえで、布団乾燥機のあたためには限界もあります。
- 朝まで温かさは続かない。温めるのは布団に入る瞬間の冷たさを消すためで、寝ているあいだは運転しません。夜中に冷える寝室なら、掛け布団や毛布の重ね方、部屋の暖房のほうで考える必要があります。
- あたためでは湿気は取れない。象印が明記しているとおり、あたため系のコースは乾燥を目的にしていません。布団がじっとり重い日は、別に乾燥コースを回します。
- ホースから離れた場所は温まりにくい。ホースの先から離れた肩口や足先は温まりにくいことがあります。差し込む位置を変えるか、長めのコースを選んで補います。
- 布団そのものの汚れは取れない。ダニの死骸やフン、ホコリは温風では取り除けません。表面のハウスダストが気になるなら、布団クリーナーや掃除機で吸い取る手間は別に必要です。
いま人気の5モデル(総合ランキング上位)
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迷ったら:5分か10〜20分か、終わってから入る
寝る前のあたためで迷ったら、足先の冷えだけなら5分前後の短いコース、肩まで全体を温めたいなら10〜20分のコースを選んでください。使うのは乾燥モードではなくあたためモードで、夏モードは最後に冷ますので寝る前には向きません。そして、運転が終わってホースを抜いてから布団に入ること、電気毛布と一緒に使わないことを守ってください。
これから買う人は、あたため専用の短いコースがあるか、予約運転や保温運転があるか、家族の布団を何枚続けて温めるかを確かめておくと選びやすくなります。マット不要タイプとマットありの違い、ノズルの数での選び方は、布団乾燥機のおすすめ・ランキングで比べられます。
