「電気グリル鍋とホットプレートって、何が違うの?どっちを買えばいいの?」——見た目も使い方も似ていて、売り場でもキッチン家電のとなり同士に並んでいるので、迷う人が多いところだと思います。実は、この2つは「形」と「得意な料理」がはっきり違います。そこさえ押さえれば、自分の食卓にどちらが合うかは意外とかんたんに決まります。

この記事では、電気グリル鍋とホットプレートの違いを、形・得意な料理・人数・収納・手入れの観点で整理し、使い方別に「どっちを買うべきか」をはっきりさせます。あわせて、両方を1台でこなす「3枚プレート」タイプという第三の選択肢も紹介します。

先に結論:煮る派はグリル鍋、焼く派はホットプレート

先に要点だけ言うと、こうです。

  • 鍋・すき焼き・煮込み・蒸し料理が中心 → 電気グリル鍋(深さのある鍋型で、煮る・蒸す・炊くが得意)
  • 焼肉・お好み焼き・餃子・たこ焼きが中心 → ホットプレート(平らなプレートで、焼くのが得意)
  • 一人〜二人で食卓を完結させたい → 電気グリル鍋(コンパクトな機種が多い)
  • 家族や友人と大人数で囲みたい → ホットプレート(大きめのプレートが多い)
  • どっちもやりたい → 深なべ+波型+たこ焼きの「3枚プレート」タイプ

つまり、「汁物中心か、焼き物中心か」で選ぶのが、いちばん失敗しない考え方です。

【早見表】電気グリル鍋とホットプレートの違い

同じ卓上調理家電でも、得意分野はこれだけ違います。

比べる点 電気グリル鍋 ホットプレート
深さのある鍋型 平らなプレート
得意な料理 鍋・すき焼き・煮込み・蒸し・軽い揚げ物 焼肉・お好み焼き・餃子・たこ焼き
苦手な料理 本格的な焼肉(油が落ちにくい) 汁物・煮込み(深さがなく吹きこぼれやすい)
人数の目安 一人〜二人向けが多い 家族・大人数向けが多い
サイズ・収納 コンパクトで置きやすいものが多い 大きめで収納場所を取りやすい
煙対策 基本なし(汁物中心なので出にくい) 吸煙タイプもある(焼肉の煙対策)

「深さがあるかどうか」が、そのまま「煮られるか・汁物ができるか」を分けています。

深なべタイプ(電気グリル鍋)が得意なこと

電気グリル鍋の主役は、深さのある鍋です。深なべタイプなら、煮る・蒸す・炊く・軽い揚げ物まで「1台数役」でこなせます。一人鍋やすき焼き、おでん、ラーメン、蒸し野菜、少量の天ぷらまで、鍋を何個も出さずに食卓の上で完結できるのが強み。レコルトのポットデュオのように「煮る・炊く・焼く・蒸す・揚げる」の5役をうたう機種もあります。

一人〜二人分にちょうどよいコンパクトなサイズが多く、置き場所にも困りません。汁物や煮込みが中心の人、洗い物を減らしたい人、食卓でコトコト煮ながら食べたい人に向いています。

深なべタイプは煮る・蒸す・炊く・揚げるが得意。鍋・すき焼き・おでんなど汁物を食卓で楽しむ人向き(イメージ画像)
深なべタイプは煮る・蒸す・炊く・揚げるが得意。鍋・すき焼き・おでんなど汁物を食卓で楽しむ人向き(イメージ画像)

平面プレート(ホットプレート)が得意なこと

ホットプレートの主役は、広く平らなプレートです。焼肉・お好み焼き・焼きそば・餃子・パンケーキなど「焼く」料理が得意で、面積が広いぶん一度にたくさん焼けます。たこ焼きプレートや深鍋プレートが付くセットも多く、家族や友人と大人数で囲むのにぴったり。焼肉の煙が気になる人向けに、煙を抑える吸煙タイプもあります。

大きめのサイズが多く収納場所は取りますが、「みんなでワイワイ焼きながら食べる」楽しさはホットプレートならでは。焼き物中心の人、人が集まる機会が多い家庭に向いています。ホットプレートそのものの選び方は、ホットプレートのおすすめ・買い時で詳しくまとめています。

平面プレートのホットプレートは焼くのが得意。焼肉やお好み焼きを大人数で囲む人向き(イメージ画像)
平面プレートのホットプレートは焼くのが得意。焼肉やお好み焼きを大人数で囲む人向き(イメージ画像)

どっちを買うべき?使い方で選ぶ

ここまでを、生活シーン別に整理すると選びやすくなります。

  • 一人暮らし・二人暮らしで自炊派 → 電気グリル鍋。一人鍋・すき焼き・煮込みを手軽に、洗い物も少なく。
  • 家族で焼肉やお好み焼きを楽しみたい → ホットプレート。広いプレートでたっぷり焼ける。
  • 鍋も焼肉もたこ焼きも、全部やりたい → 深なべ+波型+たこ焼きの「3枚プレート」タイプ(グリルなべ)。1台で兼用でき、買い足しより割安。
  • たまにしか使わない・収納を最小にしたい → コンパクトな電気グリル鍋。使わないときにしまいやすい。

「作りたい料理」を思い浮かべてから選ぶのが、いちばん後悔しないコツです。

正直に:どちらも「万能」ではない

便利な卓上調理家電ですが、できないこと・苦手なことも知っておきましょう。

  • 電気グリル鍋(深なべ単体)は、本格的な焼肉には不向き。油が落ちにくく、煙対策もないため、焼肉中心なら波型プレート付きかホットプレートを選ぶほうが快適です。
  • ホットプレートは、汁物・煮込みが苦手。深さがないので、鍋やスープはこぼれやすく向きません。
  • どちらも本格的な焼き物の火力はガスコンロに一歩譲る。一気に大量に焼くより、食卓で少しずつ楽しむ使い方に向いています。
  • 兼用できる多用途タイプは、本体が大きく重くなりがち。収納場所と重さは事前に確認を。

こうした「できないこと」を先に知っておくと、「思っていた使い方と違った」という失敗を避けられます。

選ぶなら:まず「煮る/焼く」を決める

違いがわかったら、あとは自分の食卓に合うほうを選ぶだけです。汁物・煮込み中心なら電気グリル鍋、焼き物中心ならホットプレート、両方なら3枚プレートのグリルなべ。そのうえで、人数・容量、手入れ(着脱式で丸洗いできるか)、温度調節の範囲を見比べて決めましょう。

人数・容量で選ぶ 一人〜二人・食卓で完結 一人用(約1〜2L) 家族みんなで囲む 家族4人用(大型) 深型なら鍋・すき焼き・揚げ物も。 大型は収納場所と重さも確認。 プレート構成で選ぶ 煮る・蒸す・炊く・揚げる 深なべ(1台数役) 焼肉・お好み焼き・たこ焼き 波型・たこ焼きプレート 多用途なら3枚プレートが便利。 買い足しよりセットが割安。 手入れ・温度で選ぶ プレート・鍋が外せると 着脱式で丸洗い 弱火の保温〜高温の焼き物 温度調節で選ぶ 本体側は水に浸せないのが通例。 フッ素コートは汚れ落ちがよい。 家電の買い時ナビ調べ(毎日価格計測)
電気グリル鍋の選び方3ステップ。まず人数・容量(一人〜二人で食卓完結なら約1〜2Lのコンパクト機、家族みんなで囲むなら4人用の大型・収納場所と重さも確認)。次にプレート構成(深なべは煮る・蒸す・炊く・揚げるの1台数役、波型やたこ焼きプレートは焼肉・お好み焼き・たこ焼き向き。多用途なら3枚プレートのセットが買い足しより割安)。最後に手入れ・温度(プレートや鍋が外せる着脱式は丸洗いできて衛生的だが本体側は水に浸せないのが通例、フッ素コートは汚れ落ちがよい。温度調節つきなら弱火の保温から高温の焼き物まで1台で)。当サイトは価格を毎日計測。

具体的な機種選びは、人数・容量・プレート構成・手入れで比較した電気グリル鍋のおすすめ・買い時(ピラー)にまとめています。焼き物中心の人はホットプレートのおすすめも、ほったらかしの煮込みや低温調理までしたい人は低温調理器のおすすめもあわせてどうぞ。下は、当サイトが選んだ性格の違う電気グリル鍋の本命3台です。

小林のひとこと——「煮るか焼くか」を先に決めれば迷わない

売り場で電気グリル鍋とホットプレートを前に迷ったら、私はいつも「今日、家で何を作りたいか」を先に思い浮かべることにしています。鍋やすき焼き、コトコト煮込む料理が好きなら深なべのグリル鍋。焼肉やお好み焼きでワイワイやりたいならホットプレート。それだけで、だいたい答えは出ます。

私自身は、平日は一人〜二人で食べることが多いので、深なべタイプで一人鍋やおでんを作れるほうが出番が多いと感じます。逆に、家族や友人が集まる機会が多い家庭なら、広いプレートで一度にたくさん焼けるホットプレートのほうが活躍するはずです。どちらが上ということはなく、暮らし方に合うほうが「正解」

もし「どっちも捨てがたい」なら、深なべ・波型・たこ焼きの3枚プレートがそろうグリルなべタイプが、結局いちばん長く使えます。いま楽天で買い時の価格になっている電気グリル鍋は、下の一覧でも確認できます。